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訪問美容・掲示板⑤④

  • 執筆者の写真: Hearts
    Hearts
  • 6月29日
  • 読了時間: 4分

みなさんこんばんわ!

訪問美容師の廣田純也です。



まだ6月なのに、真夏のような暑さが続いておりますが、皆さま体調はいかがでしょうか。

これから、各地でお祭りや花火大会などの楽しいイベントが続くかと思いますが、油断せずにしっかりと水分補給をして、楽しい季節を過ごしていきましょう!


今回の掲示版は「初めてお仕事をさせてもらった高齢者施設のいま」について貼らせていただきます。

どうぞご覧下さい。


訪問美容をスタートしてから10年ほどが経過いたしました。

今、こうやってお仕事をさせていただいていることは本当にありがたく、たくさんの方々のお力添えがあってこそだと心から感謝しております。


その中でも、最初にお伺いさせていただいた施設さまとは10年以上のお付き合いとなりました。

当時の写真を見返すと、訪問美容を始めた頃の想いが蘇ってきます。

「理美容室」という、シャンプー台が1つ、鏡が2つ並んでいるお部屋です。


施設には、鎌倉で呉服屋さんを営んでいらした方や、現役で絵画展をひらいているような方、パーマに強いこだわりがある方。

車椅子生活でもカラーをしっかり染めていたい方など、本当にたくさんの方がいらっしゃり、

美容にこだわりがある方々が本当にたくさんいらっしゃいました!


施設内では、基本的に階数が違うと会うことがないようで、理美容室に来ることは違う階数の方と会う事ができる数少ない機会です。


カラーを待たれている間や、パーマを待たれている間。カットを終えて、順番待ちの方とすれ違いざまに明るく賑やかな会話を繰り広げたり。

理美容室は本当に賑やかで、ご利用の皆さんと一緒に本当に素晴らしい空間となっていました!


そんな楽しい時間も、コロナで一変してしまいました。


外部の者が、施設の中まで入ることができなくなってしまったので、最初3ヶ月はカットに行くこともできませんでした。

その後、髪の毛をどうしても切りたい!というお声が集まり、玄関フロアで髪の毛だけは切れるようにはなれましたが、カラーとパーマは禁止となり、カットに限定されたものでした。


元々、美容が大好きな方々でしたので、カットだけでも本当に喜んで下さりました!

その時、改めて美容でシニアの皆さまのお役に立てる!と確信しました。


そんな状況は数年続きました。

暑い夏も、寒い冬も、桜が咲く時期も、玄関の大きな窓から外を見ながら髪の毛を綺麗にする。

外に出れない皆さまにとって、それも少しの時間ではありますが、もしかしたら何よりも大きな気分転換になったのでは?と思います。


そして、2025年の5月。

やっと、理美容室が解禁されました!


数年使われていなかったお部屋は少し埃っぽく、シャンプー台もお湯がキチンと出るのかもわからないような状況でしたが、いざ使う時にはピカピカにお掃除をしてくださり、僕も鏡とシャンプー台をしっかりと磨いて臨みました!


ご利用者さまたちの中には、部屋の存在を知らなかった方もいらっしゃいます。

「こんな素敵な部屋があったなんて知らなかった!」と驚きと、喜びの弾んだ声がたくさん出ておりました。


長くご入居されている方は、「やっとここに戻ってこれたわね。また、あの頃みたいに明るくて、元気な空間になるといいわね。」と気持ちを交わしました!

本当に長かったです。

5年という長い期間を超えて、カラーやパーマも解禁されました。


自分が訪問美容で最初にお仕事をいただいたこのお部屋から、施設の皆さまと楽しく、元気で笑い声があふれている空間をもう一度つくっていきたいなと強く思いました。


10年の中で、本当にたくさんの経験がありましたが、必要としてくださる方の元へ美容を届ける!

この想いは益々強くなっております。

これからも、そんな気持ちを胸に、日々お仕事をさせていただきたいと改めて感謝をこめて思っております。


〜美容を届ける側、受ける側、同じ一輪の愛の華〜


株式会社Hearts

廣田純也



 
 
 

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